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水耕栽培とは


かいわれ大根やスプラウト(豆苗)も立派な水耕栽培

かいわれ大根
スプラウトは一番簡単な
水耕栽培方法

水耕栽培って何?と、言葉だけでは、まだまだ一般的ではない野菜の育て方ですが、実はスーパーの野菜も水耕栽培によって育てられたものが沢山あります。スプラウト(豆苗)といわれる「かいわれ大根」などは典型的な水耕栽培です。かいわれ大根は、スーパーに行くと数十円で販売されています。商品を1個、手に取ってみると、簡易的な栽培方法がそのまま再現されています。綿に水を含ませ種を発芽させたものが、「かいわれ大根」であることがよく分かります。このスプラウト(豆苗)は、種が持つ栄養だけで育った状態で、とても栄養価の高い野菜です。その他にもスーパーの野菜では、葉ネギなども水耕栽培で多く出荷されています。このように、日々なんとなく買っている野菜も水耕栽培で育てられています。

簡単なスプラウト(豆苗)から、レタスや葉ネギなどの葉物野菜。病気が多く、発育の難しいトマトの水耕栽培など、水耕栽培は世界的に利用されている野菜の栽培方法です。最近では、野菜工場や植物工場といった畑を使わないで野菜を育てるニュースが話題です。この植物工場も水耕栽培で野菜を育てています。野菜工場と聞くと、その大がかりな装置はいったいどれくらいの投資で成り立っているんだろうかと興味が沸くと思います。実際に、専業農家で水耕栽培を始めようと思った場合、設備に数千万円掛かります。とてもこれだけの設備を一般家庭で、それも趣味で行うことは不可能です。当サイトでは、このような大がかりな水耕栽培装置ではなく、100円ショップで、そのほとんどの材料がそろう材料で制作します。一部ホームセンターで購入しても、合計1000円以下で水耕栽培の装置が完成します。この程度であっても本業の水耕栽培と比較して成長は劣りますが趣味として水耕栽培を楽しめます。ベランダ菜園でプランターや培養土で過去に育てた事がある人で、ベランダが汚れたり、古くなった培養土を捨てることに苦労した人には、ぜひ一度チャレンジをしていただきたい野菜の育て方です。

スーパーの万能ねぎを切って水に浸けて再生させるのも水耕栽培

葉ネギの水耕栽培
万能ネギは再生させやすい
水耕栽培のテクニック

家庭菜園で一番難易度が低い栽培方法は、再生栽培です。そしてもっともローコストで費用は0円です。道具も何も必要ありません。関東地方では、あまりなじみのない野菜の再生方法ですが、関西地方の主婦は結構、野菜の再生を実施しています。ちょっと家庭菜園を始めてみようかと思ったら、道具をそろえずに、第一歩は再生栽培にチャレンジしてみて下さい。やり方は、非常に簡単で、根が新しい新鮮な「葉ねぎ」や「三つ葉」などをスーパーや、八百屋さんで買ってきて、根元だけを残して包丁で切ります。この捨てる根の部分をコップなどで根の半分を水に浸して数日、光合成をさせます。これだけで数回、葉ねぎは再生します。特に1回程度の再生ならば肥料はまったく必要ありません。とっても簡単な水耕栽培です。

再生栽培は、絶対にオススメです。なぜなら家庭菜園とは、ほぼ確実に採算が取れません。ベランダ菜園はもっと採算が合いません。プランターも購入し、何度も培養土を入れ替える必要もあります。化成肥料も使います。ベランダで栽培していても、いくらでも害虫は、どこからか現れます。防虫ネットが必要だったり、農薬も使うかもしれません。そういったことをやりつつ、収穫するときは野菜が旬の時期になり、スーパーでは激安で売られています。とてもとても採算が合いません。ベランダで培養土を使用していると虫が沸くし、葉物野菜はボロボロに食べられたり、ダニやアブラムシが発生します。毎日の水あげでベランダも汚れてきます。そういったことが一切なく、確実に採算が取れる家庭菜園です。どうせ捨てる部分です。捨てても0円。復活させてもう一回、得をしても0円です。そして虫も付きません。道具も必要ありません。これ以上のコストメリットは、望めません。そして、種から育てた場合、収穫まで2ヶ月くらいは掛かります。再生栽培なら1週間です。家計の節約のために家庭菜園はNGです。正解は、家計の節約のために野菜の再生栽培です。面倒なことが嫌だとか、損をしたくない。あわよくば得をしようと思うなら、野菜の再生栽培がオススメです。

ベランダで水耕栽培するなら、室外機用の穴からエアーポンプを通す

水耕栽培ザル
コンパクトな水耕栽培鉢なら
100円ショップの商品が理想的

水耕栽培で成功させることでもっとも重要な点は、24時間ずっと水に浸かっている状態では、根が酸欠になってしまうことをです。根って呼吸しているの!?と意外に思うかもしれません。葉や茎など土の上の部分が葉緑体と太陽の光で光合成をして、その運動から二酸化炭素を吸収し、酸素をはき出すという話は学校で教わります。根が呼吸するという話は、ちょっと専門的な話になります。根が酸欠になると成長が止まったり、根が腐って枯れてしまいます。この根が腐ることを根腐れといいます。この根腐れはプランターでも水のあげすぎで発生したりもします。そのためプランターでは水はけを良くするために鉢底石を使ったりします。

水耕栽培では根腐れを防止するために観賞魚用のエアーポンプで強制的に酸素を水中に溶け込ませたりします。もしくは流水させることで酸素を溶け込ませます。夏など水温が変化しやすいので流水タイプは温度変化の防止にもなります。なーんだ。観賞魚用のエアーポンプなら3000円くらいで売ってるので簡単だ。と思ってますね。買うのは簡単。でも、ベランダ菜園をするのに電源を確保するのが難しい。よく使う方法がエアコンの室外機用の穴からコードを通す方法です。ちょっと大変ですがこの方法が一番よいです。間違ってもソーラーパネルを置いて、自然発電でと思わないように。やってみると色々計算通りに行かず苦労します。ソーラー発電は直流。家電は交流。その変換やら、一日で曇っていると、ほとんど発電できずモーターが動かないなどなど。それにあまり大がかりにコストをかけると維持費が大変です。そういった装置も、水の中にどこからともなく発生する藻で詰まったり、故障したりしますから。でもこういった室外機の穴からコードを通してエアーポンプを動かして栽培する水耕栽培よりも簡単なのが100円ショップなどで売っている水切りザルを使用する方法です。これは単純に気軽に出来るメリットがあります。

水切りザルだけでも野菜の水耕栽培は楽しめます

水菜の自作水耕栽培
野菜は育つがエアーポンプが
ないため酸素不足で太らない

ベランダで水耕栽培をするために観賞魚用のエアーポンプを設置するのが面倒という場合、水切りザルだけで水耕栽培をやってみるといいでしょう。これは水の自然蒸発によって根の一部が空気にさらされ、一日のうちどこかで酸欠が解消されるという方法です。根が半分、空気にむき出しで大丈夫かのか?と思われますが全然、大丈夫です。装置を使用しない水耕栽培なら根の半分だけ、溶液に浸けて、茎に近い半分は空気にむき出しが酸素呼吸が出来てとても良好な環境なのです。この状況を自然に作成するためにザルを使用します。ザルに根が張り、受け皿には溶液があり、給水と養分を吸収します。ザルと受け皿の隙間がほどよく根が成長出来る空間になります。

この水耕栽培方法はスタートするにはコストも安く、故障する機械も存在したいためメンテナンスが簡単ですが様々な欠点があります。それは、ザルと受け皿の隙間が狭く、溶液が1日分しか入れられません。多く入れすぎると一日の自然蒸発が確保できず、根が24時間溶液に浸かりっぱなしで根腐れになります。この為、一日で根がある程度むき出しになり酸素呼吸するようにわざと溶液の量を少なくする必要があります。この為、夏などは一泊2日の旅行すら難しいです。行くならば枯らす覚悟で行きましょう。そして、真夏は溶液の自然蒸発が無駄に激しく、非常に効率が悪くなります。溶液量も少なく、また循環もしていないため、簡単にお湯になります。そしてお湯による根腐れも発生しやすいです。栽培する野菜の種類とその面積あたりの株数にも影響を受けますが比較的、根が太い野菜であるマメ類、トマト類などは根が密集しすぎると、これまた根腐れを起こします。この点、エアーポンプや循環式ですと溶液量を根が自然乾燥で半分、むき出しになるようにする必要がないため、たっぷり溶液を入れられます。箱式の溶液槽ならば蓋も付ければ自然蒸発も減らせます。さらに溶液が多いため、お湯にもなりにくいです。自然蒸発とエアーポンプ式のどちらの方法でも野菜は作れますが自然蒸発の野菜は明らかに株がプランターや畑のように太りません。

水耕栽培は土を使わない為、連作障害がない

水耕栽培の根っこ
枝豆の水耕栽培の根
土壌と異なり根粒菌は出来ない

一般的にマメ類やトマト、なすなどは、同じ場所に何度も同じ野菜を育てると土壌にその野菜に寄生する害虫や病原菌が増えて、新しく野菜を植えても、土壌に増えすぎた害虫や病原菌から、すぐに根から感染する連作障害。根から分泌される酸が蓄積され、土壌が酸化することから発生する連作障害。土壌の栄養バランスの崩れから発生する連作障害などがあります。これは全部、畑の場合です。水耕栽培だとこういった連作障害はありません。稲作も同じ土地に毎年、同じ野菜を植えていますが連作障害にはなりません。これは水が不純物を流してしまうためです。水耕栽培って、なんてすばらしいことでしょう。でも、ベランダでプランター野菜をする場合、新しい培養土に入れ替えてたら連作障害は発生しません。

水耕栽培は連作障害がないことは、第一のメリットです。その他にもメリットはあります。まず、無機物の培土を使用するため、土に生息する虫が沸きません。ヨトウムシやネキリムシさんさようなら。アブラムシさん、ハモグリバエさんこんにちは!と葉に付く虫はベランダでもどこでも出てきます。これは防虫ネットを使うか、農薬を使うしかありません。でも、まだ水耕栽培にはメリットがあります。土を使わない為、根が成長する力に抵抗が少なくて済みます。そのため、土で栽培するよりも1.5倍くらい速く成長するといわれています。これは、エアーポンプ式や循環式で水耕栽培をした場合に当てはまり、自然蒸発の水耕栽培鉢では、早く成長したということはありませんでした。もちろんプロの専門農家はエアーポンプ式や循環式で水耕栽培を行っています。一般的にはハウス栽培などと併用し、一年中、様々な野菜が作れるといわれますが、自然蒸発の水耕栽培鉢は、夏はお湯になったり、冬は氷になったりで野菜は枯れます。ここまで来ると自然蒸発の水耕栽培鉢にはなんらメリットがないように思えますが4月から6月や9月から11月くらいなら、手軽に出来る栽培方法です。その時期に頑張りましょう。真夏にやると水が循環しないため、ボウフラが何匹も生まれます。7月くらいから9月までは溶液槽を定期的に入れ替えるかチェックをしてボウフラを防止して下さい。

水耕栽培の肥料はハイポニカ溶液1種類だけ

ハイポニカ
ハイポニカ溶液は
水耕栽培以外にも使えます

水耕栽培では、通常のプランター野菜用の化成肥料や液肥は使えません。使えませんというよりも、それだけでは栄養素が足りません。足らないと十分に成長しません。プランターで培養土を使って野菜を育てる場合、培養土には、そもそも栄養が含まれています。その栄養に足りない物を化成肥料や液肥で補給します。水耕栽培の場合、水だけですので、こういった土にある栄養素がありません。そのため、一般的な液肥では栄養不足になります。そこで水耕栽培用の肥料を使用します。大塚ハウス、微粉ハイポネックス、ハイポニカ液肥などが有名です。大塚ハウスは水耕栽培用農家のために販売されているため、小分けでは購入が出来ません。販売も農協とかです。

微粉ハイポネックスは、ホームセンターに行くと数百円で販売されています。葉物野菜なら、この微粉ハイポネックスでも特に成長の差は出ませんでした。成長の差が出るのはトマト系を育てると明らかです。総合的に何でもこれだけの肥料で育つと言えるのがハイポニカ液肥です。こちらならばトマトも十分に成長出来ます。このハイポニカ液肥ですが箱にも記載されていますが培養土のプランター栽培でも希釈を変えれば、普通に使用できます。ですが割高な肥料になるでしょう。プランターに培養土を入れて野菜を植えるとします。そこに1000倍に希釈したハイポニカ肥料を与えていると収穫出来ます。これ普通です。無機質のよく水耕栽培に使われるバーキュウライトなどを大量にプランターに培養土のように入れて、プランター野菜のように、じょうろで1000倍希釈のハイポニカを与えていても収穫できます。つまり、ザルを使わなくても野菜はやり方によっては育ちますし、培養土を使わなくてもそれを補う肥料を割高だけど使えば野菜は育ちます。でも、これを水耕栽培というと違います。無機質な土壌に栄養素が十分に補えるように与えて育てる野菜です。コストは高くなりますがベランダは比較的汚れません。水耕栽培用の肥料は、こういった楽しみ方も出来ます。

水耕栽培は超化学肥料栽培と言えます

水耕栽培の肥料
ハイポニカ肥料500倍希釈を
何本ものペットボトルで作り置き

水耕栽培の方法をご覧になって気がついたでしょうか。そうです。超が付くほどの化学肥料オンリーの栽培です。最近では植物工場や野菜工場など画期的な方法と報道されていますが、はたしてこれが安全な野菜かというと様々な意見が存在します。明らかな点は、有機栽培野菜というのには、ほど遠い育て方です。水耕栽培による促成栽培野菜は、畑で普通に育てる野菜よりも栄養価は低いです。それよりも水耕栽培の問題は、根に強い硝酸塩(硝酸態窒素)が残留する点です。残留するのは事実です。しかも畑やプランター野菜と異なり、結構、たっぷり残るようです。この硝酸塩が発がん性物質といわれていますが問題なく安全という意見もあり、どちらが正しいのかは不明です。

農林水産省では、硝酸塩は、通常摂取する程度では、それ自体は特に人体に有害なものではなく、ヒトの体内で還元され亜硝酸塩に変化すると、 メトヘモグロビン血症や発ガン性物質であるニトロソ化合物の生成に関与するおそれがあるということが一部で指摘されていると言っています。また、食物由来の硝酸塩のうちどのくらいの量が亜硝酸塩に転換するのかは不明とも言っている。 現段階では、安全か危険なのかも分かりません。ただし、ラットによる実験では発がん性が確認されているようです。水耕栽培ではなく、畑でもプランターでも関係なく、ほうれん草は硝酸塩を含んでいると言われている野菜です。特に青々としているほうれん草は窒素肥料が強く硝酸塩が多いと青々とします。その他にチンゲンサイや春菊、小松菜、水菜なども硝酸塩が多い野菜です。これらの野菜は、茹でることで硝酸塩を減らすことが出来ます。一時期、農薬がいけないと言われ、化成肥料が危険とも言われていました。化成肥料が危険という理由は過剰な窒素肥料にあります。この問題を多く抱えているのが水耕栽培なのです。今後、植物工場や野菜工場など画期的なような話題がどんどん出てくるでしょうがこういった課題もあるということは覚えておきましょう。自己流の水耕栽培による超化成肥料野菜を長期間摂取するとどうなるかは謎です。

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