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スポンジで作る自作の水耕栽培


スポンジと自作水耕栽培方法で野菜を育ててみる

水耕栽培用のスポンジ

水耕栽培の培土にはパーライト、ロックウール、バーキュライトなどが有名です。スポンジも万能ねぎや三つ葉の水耕栽培で広く利用される培土です。当サイトの自作水耕栽培鉢では主にパーライトやハイドロカルチャー(ハイドロボール)などの無機質の培土をお茶フィルターに入れて使用することを推奨しています。スポンジは水を吸い上げるイメージがありますがパーライトやハイドロカルチャーも給水や保水性に優れていて、底から水を上まで吸い上げる性能がスポンジのようにあります。スポンジよりも優れている点は粒同士がランダムに重なって空気の層がたくさん出来ることです。空気の層が十分だと、成長も良好で根腐れもしません。

そして、スポンジと異なり、根が伸びる為の穴を開ける加工が必要ありません。根は単純にスポンジを突き破る様には自然に成長しませんのでスポンジに切れ目を入れたり、加工してあげる必要があります。このようにスポンジ培土には、何らメリットがなさそうですが、失敗も多く、実際あまりオススメできません。ですがそういった方法でも野菜は自作の水耕栽培で育つと言うことでご紹介します。これが自然蒸発式の自作水耕栽培鉢ではなく装置を使用した専業農家の水耕栽培で循環式やエアーポンプ式なら、スポンジ栽培は強力に培土として機能します。実際に万能ねぎ、レタス、みつばなどはスポンジ培土です。培土にスポンジを使い、発泡スチロールで浮かせて水位を調整する本格的な装置の場合、非常に有効です。自作の水耕栽培鉢でのスポンジは成功率が低く、成長も悪いです。では、このスポンジ培土の説明を致します。正方形にスポンジを切り、根が貫通するように切り込みを入れます。私はX型に切り込みを入れています。培土として売られているスポンジはH型の切り込みが入っています。このスポンジを水道水に浸して完全に内部の空気を手で押し出して完全に水を吸収した状態にします。発芽までは、直射日光のところには置かないのでこの水分だけで補給することなく、種は発芽します。

100円ショップ水切りザルをセルトレイ化し、スポンジを配置

自作のザル水耕栽培スポンジ

水に十分に浸したスポンジを100円ショップの水切りザルに整理用板で小分けのセル状にした当サイトで紹介している育苗ポットのような自作の水耕栽培鉢に各1個を配置します。この時はまだ水切りザルと受け皿には水が入っていません。水分はスポンジに含まれているものだけです。このスポンジに種を蒔きますので、X型やH型の切り口が真上になるように並べます。スポンジはポリウレタン製が理的な培土で一般的です。似たようなものなら台所用のスポンジでも適度な大きさに切れば同じように使用できます。しかし、激落ちという研磨剤入りのスポンジは、この自作水耕栽培ではまったく使用できません。スポンジも様々な種類があるので興味があれば実験的に試してみましょう。

スポンジの上に種を3粒くらいを蒔きます

水耕栽培の種まき

写真のように水に浸かったスポンジの上に種を蒔きます。写真の種はサニーレタスの種です。葉物野菜の種は1つのセルに1個のスポンジで切り口は真上にX型やH型で配置されている状態です。この底まで貫通するスポンジの穴の中には種を押し込んではうまく発芽しません。必ず上に乗せるように蒔いて下さい。中心ですと空気に触れず常に水に浸される状態で発芽率は下がり、種が腐ったりもします。右の写真は種を蒔きすぎています。葉物野菜は発芽率は90%以上なので3粒を蒔いて、後で間引きをする方が効率がいいです。多く蒔きすぎると間引きが大変です。このままで発芽しますが発芽率を上げるためにトイレットペーパーを切って上にかぶせると種が丁度良く保水されて良好に発芽します。

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最初は水道水で十分。ハイポニカ溶液でも成長は同じ

水耕栽培の水道水

種が発芽するまでは、特に肥料は必要ありません。水道水と空気があれば発芽します。日光も必要ありません。ですので最初からハイポニカ溶液で育てることも可能ですが無駄にコストが高くなるだけです。肥料がいらないなら、コストが安い水道水で十分です。水道水も浄水器で塩素を取り除いた方が良いとか様々な意見がありますが成長に差は出ませんでした。逆に塩素が若干ある水道水の方が菌が発生しにくいため、良好です。スポンジの上から水道水を掛けると簡単に種が流れてしまいます。ですので水切りザルの使われていないセルから流し込み、スポンジは底面から染み込むように給水するようにします。最初にスポンジを水に浸してありますが水を張ることで数日放置しても乾燥を防げます。

発芽して双葉が出てきたら、光合成の開始。日向に置きます

水耕栽培の発芽

4日くらいで発芽すると本にはよく書かれていますが水耕栽培だと6日くらいでしっかり発芽してきます。双葉が生えてきたら、光合成をするように日向に置きます。それまでは培土が無駄に乾燥してしまうので日陰で発芽を待ちます。発芽しても光合成をさせないと苗は日光を求める性質があるため、茎がかいわれ大根のように細長く高く伸びます。あんまり伸びると後々、倒れやすいです。ですので発芽したら早めに光合成をさせいましょう。光合成をすると葉がしっかり黄緑色になり、成長が早くなります。写真は水菜の発芽です。これくらいになったら1株が大きく成長するように2本くらい残し間引きします。2本で残すのは、この段階ではまだ枯れる可能性があるためです。

水耕栽培鉢でスポンジ培土を使って、野菜は簡単に育ちます

水菜の水耕栽培鉢

50日くらいすると水菜はしっかり収穫できるまでに成長します。収穫できる頃になると害虫被害が一気に発生します。防虫ネットを使用しない場合は、害虫被害が出たら、早めに収穫しないと食べられなくなってしまいます。防虫ネットや農薬を使用すれば、もっと長く栽培が出来ます。栽培が長ければ株もしっかりと成長します。水菜は、名前の通り水を好みますので、自作で水耕栽培をはじめてはじめるなら、水菜を育てれば失敗も少ないです。スポンジ栽培は自然蒸発式の自作水耕栽培鉢で行う場合、目詰まりによる根が酸欠になりやすいです。根腐れが発生しやすいのですが水菜は耐水性が強く、根腐れが他の野菜よりも体制があります。スポンジ野菜を育てるなら水菜からはじめてみましょう。

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一株がある程度成長すると害虫被害が急拡大

水耕栽培の根の様子

右の写真の水菜。ここまで成長すると害虫が急拡大してきます。ハモグリバエやコナガがベランダ菜園で、近くに畑など何にもなくても大量に発生します。特に6月ごろから蚊やハエが飛ぶような時期は害虫被害も年間のピークの時期です。コナガが数匹、水菜に付着していても水菜の黄緑色と同色で、しかも小さい虫なので全然気がつきません。そして、数日すると黒いごま粒のようなものが大量に付着していて害虫被害にあったということに気がつきます。丁度、この状態になったときに収穫したのが右の写真です。およそこれくらいになり、後は株を太らせようというときに害虫被害が出てきます。水菜など葉茎類の野菜の根は、細く、量もそんなに多くありません。スポンジだと自然の呼吸がしにくいのです。

蔓無しインゲンもスポンジ栽培はできます。収穫は期待できず

つるなしインゲンの水耕栽培

つるなしいんげんなど、マメ科の野菜も水耕栽培できますが自然蒸発式の自作水耕栽培鉢では収穫量は極端に少ないです。これはお茶フィルターにパーライトやハイドロカルチャーで育てた場合ですが、スポンジ栽培をした場合、つるなしいんげんと枝豆の両方とも茎が蔓のように伸びるだけで、なかなか太くならず、マメの収穫はほとんど期待できない状態となりました。マメ科の野菜の場合、畑で栽培する場合、根が自然に根粒菌に感染することで実を付けます。この根粒菌が水耕栽培では発生しません。そして、スポンジによる根の呼吸困難な状態が続き、成長がかなり悪くなるのではないかと思います。エアーポンプや循環装置を使わず、水耕栽培でマメ科を育てるなら、プランターで培養土栽培が良好です。

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